令和3年度 電験2種 過去問解説と総評・問題選択基準

令和3年度 電験2種の過去問解説の一覧ページです。

電験2種 2次試験 直前対策!!!

電験2種 2次試験向け、直前対策ページを公開しました。

計算問題で出題される重要公式を紹介していますので、実力チェックに活用してください。

また、導出過程も出題されるので、導出できない場合は詳細解説記事をリンクしています。

そちらも活用して、試験対策の総仕上げをしてください!

機械・制御 科目の直前対策!

もちろん、試験対策のスケジュール立てにも便利です。

ポイントを重点的に解説しているので、何を対策すればいいか?が明確になります。

電力・管理

令和3年度 電験2種 2次試験 電力・管理科目は、計算問題が3問、論説問題が3問出題されました。

計算問題3問は必答とし、残りの論説問題は問1、あるいは問2で選ぶといいでしょう。

問1は火力発電所の環境汚染物質(硫黄酸化物・窒素酸化物)の除去に関する論説問題です。1次試験の対策内容が記憶に残っていれば、何から書くことができるので、電力・管理科目の得点の底上げになるものと思います。

問2は変電所の絶縁設計に関する論説問題です。避雷器の設置や、雷サージの発生要因などに関する内容なので、比較的解答しやすいでしょう。

問3は短絡比から短絡電流を計算する定番の問題です。最終的には連系できる発電機容量を計算します。

問4は分散型電源の逆潮流によって、送電端電圧がどの程度上昇するかを計算する問題です。小問(1)でベクトル図を符号も含めて正確に描くことができれば、それ以降はそこまで難しくはないです。

問5は地中送電線の水トリー劣化と事故点測定法の論説問題です。穴埋め問題になって言うので、自信があれば完答できる問題です。一方、自信がない場合には、穴埋めという問題形式的に部分点が期待できないので、避けるのが無難です。

問6は速度調定率と周波数変動に関するスタンダードな計算問題です。

問題番号 分野/内容 形式 選択優先度
問1 発電:火力発電所の媒じん/硫黄酸化物/窒素酸化物の対策設備の論説問題 論説
問2 送配電・変電・管理:変電所の絶縁設計の論説問題 論説
問3 故障電流の計算:単位法を用いた三相回路の短絡電流の検討 計算
問4 送配電・変電・管理:分散型電源の逆潮流による電圧上昇量の計算 計算
問5 送配電・変電・管理:地中送電線の水トリー劣化診断と事故点測定法の論説問題 論説
問6 発電:速度調定率と周波数変動の計算 計算

機械・制御

令和3年度 電験2種 2次試験 機械・制御科目は、問2、問3、問4で選べば問題ないでしょう。

問1は、誘導電動機の最大トルクに関する計算問題(導出問題)であり、計算がややこしいです。さらに、極数という見慣れない単語(多くの場合は「極数」を使う)もあり、漢字からおおよその意味は推定できますが、試験当日にはなれない計算は避けるべきで、総合的に問1は選ばない方がいいでしょう。

問2は変圧器の短絡試験の問題で、標準的な難易度です。むしろ、開放試験が含まれない分、易しい問題といえます。

問3は昇圧チョッパ回路の動作解析で、小問(2)、小問(3)が多少トリッキーな問題ではありますが、全体的に計算は易しいです。

問4は自動制御のフィードバック制御系に関し、極配置・応答波形・安定性の計算を行う標準的な問題で、特殊な問題は含まれていません。

問題番号 分野/内容 形式 選択優先度
問1 電気機器/誘導電動機の最大トルクの計算 計算
問2 電気機器/変圧器の短絡試験 計算
問3 パワーエレクトロニクス/昇圧チョッパ回路の動作解析 計算
問4 自動制御/フィードバック制御系の極配置・応答波形・安定性の計算 計算

 

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